Vermilion

Vermilion::text 11F「塔の国のなんとか」

今日も此処は平穏である。或る人は此処は空気が乾ききっているので好まないと云ったが私はこの環境が好きである。古びた揺り椅子に腰掛け今にも壊れそうな蓄音機から流れる少しおかしな音色の曲を聴くのが私の日常である。大概客人に邪魔をされるが。目が醒…

Vermilion書こうと思うんだけど

思うように筆が進まないのでもうちょっと脳内でこねくりしてくる。

Vermilion::text 128階 永遠の闘技場 「Missing Creature」(7)

参加者75名中29名死亡。きっちり半数まではいかなかったものの想像以上に死亡者がでた。ゴッゴルとおぼしきものの暴走は茜の一振りによって止まった。財団は茜の一振りによって止まったモノをゴッゴルと認定。1ヶ月間を調査期間として関係者以外闘技場への立…

Vermilion::text 128階 永遠の闘技場 「Missing Creature」(6)

小型のワーム4体はなんて事無いタダのワームであった。「なんてことないじゃーん♪」ヒサメは鼻歌を歌いながら進む。「しかし、なぁ・・・。」ヴォーザは浮かない顔をしていた。「あの部隊が言っていたことが本当となると、我々とて全滅しかねないぞ。」そう…

Vermilion::text 128階 永遠の闘技場 「Missing Creature」(5)

別部隊視線------------

Vermilion::text 128階 永遠の闘技場 「Missing Creature」(4)

茜を巡る噂というのはいろいろあった。どこかで雇われた始末屋、殺人マシーン、財団の職員・・・一番信憑性が高いのは財団の職員だという線であろうが、では何のためにここにいて人を斬るのか。なにが彼女を突き動かすのか。

Vermilion::text 128階 永遠の闘技場 「Missing Creature」(3)

その女-茜はこの闘技場で名を知らないものがないほどの人物である。透けるような白い肌、切れ長の瞳、黒くしなやかな長髪、純白のジャンプスーツ、研ぎ澄まされ鞘に収められた日本刀。その立ち姿振る舞いは何か吸い込まれてしまうものがあった。女の名を広め…

Vermilion::text 128階 永遠の闘技場 「Missing Creature」(2)

クロハネは突然やって来た黒服の男を見送ると深く息を吐きソファーにもたれかかった。あの謎だらけの箱庭を制御する奴等でもわからないクリーチャーとは・・・。パラパラと渡された資料に目を通しながら色々と考えを巡らす。当然同じような依頼を受けている…

Vermilion::text 128階 永遠の闘技場 「Missing Creature」(1)

それは異例のことだった。いつもは殺し合いを推奨し兎に角強いものを育成するかの如く血の臭いの絶えないこの闘技場で「生き延びる事」を前提に話を切り出されるとは。普段は血気盛んな者達が集まる控え室には恐れにも似た空気が流れていた。

ゴッゴル

今日はゴッゴルをネタにVermilionを書いてみよう(-> id:hatenadiary:20041018#1098078304)

Vermilion::text 50F テラス「夏の幻影、風の薫り。」

アオイソラ、シロイタイヨウ。72と1の柱のこのフロアから見える景色は夏そのもの。白いつばの広い帽子に白いワンピースとあまりにもその風景に合い過ぎたいでたちの少女。深く深く深呼吸。広げた両手が風を受ける。たなびくワンピースと帽子のリボン、少女の…

327階 「Dancing Kaleidoscope」

ヨウコソヨウコソ!ここは素敵な劇場、これは素敵な舞台。目くるめく幻想、きらめきの宝石。踊るは可憐な少女達、その名はDancing Kaleidescope。今宵も始まる万華鏡のざわめき。今宵一晩限りの夢を、忘れられない思い出を。心の準備はよいかしら。貴方を幻…

本日も恒例のまとめタイムがやってきました

本日公開分まで終了しました。このあとは適宜公開したときに。(http://hinocha.ktplan.jp/vermilion/)

Vermilion::text 60階「曹達水の闇夜」

「先生、何でこんな時間に写生なんて。」ちょうど日付が次の日へ変わったあたり。漆黒の闇の中である生徒が言った。「こんな闇夜になにを描けというのですか。」 * 事の発端はその日の午前中の授業であった。赤きイスカの学園に赴任してちょうど1年ほどたっ…

ライセンスがどうとかどうとかの件

ログ保存・加筆修正もかねてメインのほうで公開開始しました。(http://deep-trance.net/)

まとめなおすのは思いのほか大変なようだ

眠気>まとめる気となりましたので続きは明日で。

自分で書いたモノのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて

加筆修正するかは悩んでますが今までかいたVermilion関連のモノへクリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて明示してみようかと思う次第。やるとしたらこのへんなのかなぁ、と。とりあえず今までかいたものとにらめっこしてみよう。

Vermilion::text 57F「カノジョは冷たい土の中に」

起きたら土の中だった。 何で土の中なのかしら。 なんか腕も動かないし目も開かないわ。 * 眠る前の一日を思い返してみた。 確かあの日は憧れの彼から食事に誘われたのだった。 突然の事でビックリして、何もそんな準備して無いからそのままの格好でいったの…

つぎの構想

タイトルも内容も締めの文章も決まっているがこう、書く気力が起きない。あついからだるいだけなんだけど。

Vermilion::text 10F 「概念と有限」

「先生、お久しぶりです」風が運んできたその男は隙の無い華麗な挨拶をして見せた。「ああ、元気だったかい、20年振りかね」先生、そう呼ばれた女性がすっと立ち上がって男を招き入れる。見た目は50歳そこそこか、一つ一つの動作が品がある。一見どこかいい…

Vermilion::text 128F 永遠の闘技場「其れは見えざる刃のように」

追い詰められた。後ろは赤茶の壁、前にはその数分前まで狙っていた獲物。絶体絶命であった。触れていないはずの日本刀のひやりとした感触が伝わってくるようである。嗚呼、もう此処で私の一生は終わりなんだ。こんなシチュエーションで明日は素敵な事が起き…

Vermilion::text 50F テラス「待チ人来タラズ」

その初老の男、3日前からこのテラスで呆けて何かを待っている風な男が気になっていた。その初老の男(便宜上男Aとする)はこの下の階、つまり49階を寝床とし日々の健康のためと朝晩この50階へ散歩にやってくるのである。呆けて待っている風な男(便宜上男Bと…

久々に書いたわけだがー

中の人などいない!という人には不向きな内容です。で、まぁいろいろと調べたんですけど日本ではパラダイス山元が公認だというのをはじめて知りましたよ。

Vermilion::text 30階5号室 「夢を、祈りを」

その店-無の商店はその日も何時もの様に閑古鳥が鳴いているのかいないのか人の気配があまり感じられなかった。最期に客が来たのはいつか。思い出すだけでも一苦労である。主は壁に掛けたカレンダーに目をやるとカウンターのそばにいる女店員に声を掛けた。「…

Vermilion::text 515階 窓の無い廊下「last one」

その角を曲がると細く長い廊下に突き当たった。視界に入る1メートルほど先、確認できる限りでは窓が無い。永遠の闇のようなその先に飲まれそうな感覚さえおぼえる。窓が無いはずなのに手に持つランタンの明かりが揺れる。恐怖心と好奇心を両天秤にかける。今…

Vermilion::text 130F 「涙の湖の眠り姫」

そこには美しい姫が眠るという湖がありました。そのお姫様は良くある話のように恋人を殺され三日三晩流した涙で出来た湖に身を沈めたという伝承やあまりに我侭な姫を前に両親である王と王妃がが困り果てて姫が寝ている間に城の側の湖に投げ込んだという少々…

久々に書こうと思う人

帰宅途中にぼけーっと自転車をこいでましたらものすごい勢いでこれだーっという設定がズバズバと脳内に沸いてきたわけです。とりあえずもう少し設定を練って文章にしたいところ。

Vermilion::read

いやいや、DarkTrackもなかなかイイですよ。私が書いたときは内と外との視点で書いてましたがそう云う手もあるのかー。http://d.hatena.ne.jp/maspro/20011124#p2私が書いている内容は1本の線でつながってたりなかったり。「さよならアリス」は今のところ完…

今日は

今日は私にとっていろいろあった日なのでそれを考えながら一日をゆっくり過ごそうと思ふ。今日のVermilionはある意味それに対して捧げる意味でもある。

Vermilion::text 1998F 「さよならアリス」

青白い月の夜だった。目覚めるとアリスが外に大きく開けた窓の縁に立ち大きな月を見ていた。さらさらとブロンドの髪がなびく。 「起きちゃった・・・?私の所為かしら」 アリスは私に近づきそっと手を顔に当てた。 「そんなことないよ」 アリスの目が見れない…